ここでは石川県で注文住宅を建てる際に、チェックしたいポイントについてまとめました。また費用相場や必要となる住宅性能など、施主として押さえておきたい基礎知識についても解説しています。
注文住宅の価格は土地代、建物代、諸費用の3つで構成されています。土地がない人は、家を建てる時に、建築資金と土地代と諸経費が必要になりますが、相続などで土地を取得済みの人は、土地代が不要な分だけ、より多くの建築費をかけることができます。
石川県では建築費の相場は3,400万円前後ですが、土地なしの場合は土地相場も把握しておく必要があります。注文住宅では土地代が30%、建築費が70%程度の予算配分が適当とされており、土地代はエリアや広さなどによって大きな差があります。
建築物省エネ法が改正され、2025年4月から全ての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化されることになりました。基準をクリアできない住宅は建てられなくなり、一次エネルギー消費量や住宅の外皮性能が指標として用いられます。
省エネ基準は地域ごとに違い、石川県は地域区分が主に5、6地域。この地域では断熱性能を示すUA値が0.87を満たすかどうかが指標になりますが、これは国が求める最低基準です。今後はエネルギー収支をゼロ以下にするZEHを目指すことになると考えられます。
2024年1月に発生した能登半島地震もあり、省エネと耐震性を兼ね備えた住宅設計は、今後の住宅建設においてより一層の重要性を帯びてくるでしょう。
注文住宅の間取りを決める手順は、まずは部屋数・用途を決め、それから間取り図を検討します。生活動線を考えながら部屋の配置を決め、道路や各部屋の向きを考慮して窓・ドアの位置を決定。最後に収納スペースもしっかり確保します。
間取りを決めるためのチェックポイントは暮らしやすさに関わる動線が重要で、意外に忘れがちなのが収納スペースの確保。その他、生活音や採光、風通し、周辺環境、間取り図やデータで確認しにくい部分をイメージします。
住宅展示場や見学会は実際の建物を見るよい機会です。大きさ・寸法をチェックし、気に入ったサイズ感だった場合は担当者に実際のデータを確認します。また耐震や断熱、間取りなど注文住宅の何にこだわるかで選ぶべき工法も変わります。
2025年から省エネ基準適合義務化が始まるため住宅性能は必ずチェック。また毎日使用する水回りの住宅設備は標準かオプションかなど費用面も確認します。その他、モデルルームでも家事や移動しやすさなど動線をイメージできます。
<選出理由>
前提条件:石川県に本社があり住宅羅針盤2023年度上半期施工業者TOP100(速報値)」(2024年1月25日付 北陸工業新聞発行)に掲載され、「ZEHビルダー」に登録されており、2022年度はZEH普及率50%以上の施工戸数が多い企業3社をピックアップ。
●アイワホーム:前提条件を満たした企業の中で唯一、営業担当、設計士、インテリアコーディネーター、現場監督が一つとなり理想の家を実現と記載のある企業としてピックアップ
●ニューハウス工業:前提条件を満たした企業の中で唯一、住宅の資産価値を重視したプランがある企業としてピックアップ
●AXSデザイン:前提条件を満たした企業の中でプラン数が一番多い企業としてピックアップ